『オフィスビルメンテナンスにおいて心掛けるポイント』
オフィスビルのメンテナンスは、基本的に管理会社に任せる形になります。
ただ、オーナー自身が少し工夫したり、考え方を変えたりすることでも、退去者の出にくいオフィスビルに近づきます。
今回は、オーナーがメンテナンスで心掛けるべきポイントについて、詳しく解説したいと思います。
掲示物の表示について
修繕や点検工事など、オフィスビルメンテナンスを実施する際、オーナーはすべての入居者に向けて、個別にその旨を通知しなければいけません。
また、それだけでなく、ビル内の入居者全員が見える位置に、メンテナンスの旨を記載した掲示物を表示する必要があります。
このとき心掛けたいのは、とにかく大きく見やすい内容にすることです。
手に取って文字を読む通常の書類のように、細かい文字がビッシリ書き込まれたものは、なかなか最後まで目を通してもらうことができません。
逆に、色にメリハリをつけ、なおかつ大きく太い字で記載すれば、より確実にメンテナンスを行う旨を周知できるでしょう。
消防設備の点検について
オフィスビルのオーナーは、メンテナンスの際、消防設備の点検にも力を入れましょう。
ビル内の消防設備は、定期的に点検し、その内容を報告しなければいけません。
これは、消防法によって定められている義務です。
もちろん、消防設備の中には、オフィスビルの経営を初めてからリタイアするまで、1回も使用しないものもあるかもしれません。
ただ、「使うときは来ないだろう」と考え、点検を怠っていると、有事の際にうまく作動しなかったり、誤作動を起こしたりする可能性があります。
また、そのようなオフィスビルは、入居者からの信頼を得られません。
修繕工事について
オフィスビルのオーナーは、メンテナンスを行う際、ビル内の修繕工事は積極的に行いましょう。
オフィスビルの修繕工事は、オーナーの判断により、いつ実施するかが決定されます。
しかし、耐震や防水などにつながる修繕工事は、あくまで雨漏りや地震などを防ぐために行うものです。
つまり、オーナー自身が実施時期を決定できるとはいえ、限界ギリギリまで実施せず、雨漏りや地震が発生してから行っても意味がないということです。
まとめ
ここまで、オフィスビルのメンテナンスにおいて、オーナーが心掛けるポイントを見てきました。
冒頭で触れたように、オフィスビルのメンテナンスは、管理会社に依頼するのが一般的です。
しかし、これはあくまで実務の話であり、細かい内容の決定まですべて任せっきりでは、入居者にとって魅力的なオフィスビルとはなりませんので、注意してください。
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