『オフィスビルの各部屋に設置するドアのタイプについて』
オフィスビルを建築する際、必ず各部屋の入口にはドアを設置します。
このとき、どのようなドアを設けるかによって、入居希望者に与えるイメージ、ひいてはビル全体のイメージまで大きく変わってきます。
主なドアのタイプと特徴について解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
フラッシュドア
オフィスビルの各部屋に設置するドアとして、もっともシンプルなタイプが“フラッシュドア”です。
框(かまち)と桟で造った骨組みの両面に、合板などの画材を接着し、表面を平らに仕上げたもので、換気のためにガラリ(複数枚の羽根を平行に設置したもの)を入れることもあります。
ちなみに、フラッシュドアは、オフィスビルにおける勝手口などでも採用されることが多いです。
スライドドア
オフィスビルの各部屋に設置するドアのタイプには、“スライドドア”も挙げられます。
これは、横に引いて開閉するタイプであり、一般的なドアとは動作が異なります。
また、開閉部分のスペースがほとんど必要ないため、スペースが限られているオフィスビルでは重宝します。
ただ、シンプルな造りのフラッシュドアなどに比べると、多少設置コストは高くなります。
スリットドア
オフィスビルの各部屋に設置するドアには、“スリットドア”も挙げられます。
これは、扉に対して縦にスリットが作られているタイプです。
スリット部分はガラスになっていて、大きな長方形の扉の中に、それよりさらに小さい長方形のガラスが付いています。
ガラス部分から簡易的に内部を確認できるため、貸し会議室などで採用するのも良いでしょう。
また、各部屋のドア側から日が当たるオフィスビルの場合、ガラスがあるおかけで、室内にも光が入りやすくなります。
自動ドア
オフィスビルの各部屋に設置するドアには、“自動ドア”も挙げられます。
これは、自動で開閉する方式を取ったドアの総称であり、センサーの位置を調整することで、ドア前で開閉作業をすることなく、止まらずに通過できます。
オフィスビルの入居者は、荷物で両手が塞がっているというケースも多々あるため、自動ドアは評価されやすいでしょう。
ただ、導入コストや電力の確保、停電時の動作などの問題もあります。
まとめ
ここまで、オフィスビルの各部屋に設置するドアのタイプを見てきました。
各部屋のドアを選ぶ際は、前述したタイプに加え、デザインやノブの形状、セキュリティの有無なども考慮しなければいけません。
こだわりを持っていなければ、入居希望者に魅力をアピールすることはできませんので、注意しましょう。
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