こんな大家さんも居るんですPart2
前回の続きです。
オーナー:「だから、和牛って文字を看板に入れないで欲しんだ。」
Mさん:「えぇっ???。。。」
絶句するMさん。
Mさん:「ただうちのお店は和牛をウリにしたいので、それをアピールする為にも、
どうしても看板には和牛という言葉入れたいのですが。そうしないと商売になりませんし、前々からその話はしてきたではないですか。」
Mさんが言っていることは当然だと思います。
和牛をウリにした焼肉店で『和牛』という言葉を堂々と謳えなければ、
お客さんに「何がウリのお店なのか」伝わりませんし、
集客力に影響が出てしまうことは容易に想像できます。
お店の一押しやウリを前面に出すことで、お客さんにそのお店のコンセプトや
特徴を知って貰うことが出来るからです。
ただそれに対してオーナーは、
「Mさんが何と言おうが、『和牛』という言葉を看板に使用することは認めない。
もしそれが嫌なら契約はしなくて結構。」
と言うではありませんか。
オーナーがなんでこう言うのかというと、
「同ビルに以前から入っている居酒屋があって、その居酒屋が
『和牛』ということを使った看板を出しているから、同じ『和牛』という言葉を使ってしまうと、
その居酒屋に申し訳がない。私は古くから借りてもらっているお店を大事にしたい。」
という理由なのだそうです。
オーナーの気持ちも分かります。
ただ、今回の場合はMさんも「和牛」をウリにするという話を前々からしていたし、看板に使うという話もしてきたそうです。
そしてオーナーもそれには理解を示してくれていたそうなのです。
ところがどっこい、いざ契約!という段階になってこの騒動。
一度言い出したら絶対に変えないオーナー。
「まだ契約をしていないから嫌なら契約をして貰わなくて結構」
とまで言う始末。
困ったMさん・・・和牛をメインに考えているし、それでもうメニュー構成や
看板などのイメージも練っているため、和牛を看板に書けないとなると、
根本的にメインとなる商品を変更しないといけなくなります。
結局、この契約は両者の署名・捺印が出来ず見送りとなりました。
Mさんも、「どうするかもう一度考えてみます」とのことで。
こんな事は滅多に有りませんが、たまーに有ります。
契約直前となってお互いナーバスになったりしますので、
話がこじれたりするケースも。賃貸借は契約を締結するまで
その効力は発生しませんので、十分にお気を付け下さい。
でも今回のケース、契約した後にオーナーから言われて揉めるより、
契約前に言われたので、考えようによっては未だ良かったのかもしれません。
世の中にはいろいろな借主さんが居るように、いろいろな考え方をお持ちの
オーナーさんも沢山いらっしゃいますので、その間に入る我々不動産業の仕事も
なかなか難しい仕事だと再認識いたしました。
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