『区分オフィスで賃貸経営を行うメリット・デメリット』
オフィスビル経営といえば、1棟のビルを複数の企業等に貸し出す形をイメージする方も多いかと思いますが、方法はそれだけではありません。
オフィスビルの1室のみを購入し、1つの企業に向けて貸し出すことも可能です。
今回は、そんな“区分オフィス”で行う賃貸経営のメリット・デメリットを解説します。
区分オフィス賃貸経営のメリット
・低コストでオフィス経営ができる
区分オフィス賃貸経営最大のメリットは、やはり低コストでオフィス経営ができるという点です。
ビル1棟を購入するとなると、なかなか予算的に手が出なかったり、属性の問題でローンを組めなかったりする方もいるでしょう。
一方、1室であれば、ごくごく普通の会社員の方などでも、購入費用を用意できる可能性が高いです。
・安定した収入が見込める
オフィスの借り手である企業は、一度契約すると長期間入居する可能性が高いです。
また、区分オフィスは区分マンションと比べて、賃料を高めに設定できるため、スムーズに入居企業が見つかれば、すぐに安定した高収入が得られるでしょう。
・耐久性が高い
現在、区分オフィスとして出回っている物件の多くは、中規模もしくは高層ビルの1室であるケースが多いです。
また、このようなオフィスは総じて耐久性が高く、災害時に賃貸経営が困難になるリスクは軽減されます。
区分オフィス賃貸経営のデメリット
・物件数が少ない
区分オフィスは、1棟ビルに比べて物件数が多くありません。
よって、希望の購入価格、エリア、規模で探しても、なかなかピッタリのものが見つからないというケースもあります。
・老朽化したときの対応が難しい
1棟すべてを1人のオーナーが所有していれば、老朽化した際の建て替えなどは、すべてそのオーナーの権限で決定できます。
しかし、区分オフィスの場合、他にもオーナーがたくさん存在するため、簡単に建て替えや大規模な修繕を行うことができません。
・区分マンションよりは高額
区分オフィスは、当然1棟ビルよりも購入費用が安いですが、居住用の区分マンションに比べると、決して安いとは言えません。
質の良い物件を購入するとなると、1億円以上かかることも十分考えられます。
まとめ
ここまで、区分オフィスで賃貸経営を行うメリット・デメリットを見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
不動産投資界において、まだまだ区分オフィスという考え方は浸透していませんが、いきなり1棟買いをするのはハードルが高いと感じる方は、実践してみても良いでしょう。
もちろん、購入時には物件の特徴、周辺環境などの調査も忘れてはいけません。
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