『テナントビルはどのような状態で貸し出すべきなのか?』
テナントビルを貸し出す際、オーナーは3つの状態で各部屋を貸し出すことができます。
これは“スケルトン”、“事務所仕上げ”、“居抜き”を指していて、それぞれ入居者にとってのメリット・デメリット、入居してもらいやすい業種は異なります。
今回は、それぞれの状態について詳しく解説したいと思います。
スケルトン
各部屋の内装(床、壁、天井など)をすべて取り払った何もない状態を“スケルトン”といいます。
テナントビルをスケルトンの状態で貸し出せば、入居者はある程度間取り、仕上げを思惑通りに変更できますし、前の入居者の影響も一切受けません。
ただ、なるべく工事費を抑えたいと考える入居者が、積極的にスケルトンの物件を選ぶことは考えにくいでしょう。
また、スケルトン状態の部屋に入居してもらいやすい業種としては、飲食店や美容院、クリニックやコインランドリーなどが挙げられます。
事務所仕上げ
床や壁、天井などの内装に加えて、エアコンや照明設備、トイレやシンクなどの設備が整っている状態を“事務所仕上げ”といいます。
テナントビルを事務所仕上げの状態で貸し出せば、当然入居者は初期コストを削減できますし、契約から開業までの期間も短縮できます。
しかし、思惑通りのレイアウトにしたいと考える入居者にとっては、あまり魅力的な状態ではないと言えるでしょう。
ちなみに、事務所仕上げのテナントビルに集まりやすい業種には、事務所だけでなく学習塾、マッサージ店、クリーニング店などが挙げられます。
居抜き
前入居者が使用していた内装、設備がそのまま残った状態を“居抜き”といいます。
まったく同じ業種が前入居者の場合、入居者は必要最低限の初期コストで入居できますし、内装以外のことにコストを費やすことも可能です。
ただ、前入居者のイメージを受けやすいため、その評判によっては、入居希望者に敬遠されてしまうかもしれません。
ちなみに、居抜き状態のテナントビルに集まりやすい入居者には、居酒屋やスナック、焼肉店や美容院などが挙げられますが、基本的には設備を活かすため、同業種が連続して入居してくるケースが多いです。
まとめ
ここまで、テナントビルを貸し出す際の状態について解説しました。
オーナーはどのような業種に入居してもらいたいかを考えながら、適切な状態で貸し出しましょう。
また、「賃料や広さは良いけど、スケルトン状態の貸し出しは厳しい」といったように、入居希望者から状態に関する要望があれば、臨機応変に対応することも考えなければいけません。
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