『賃貸物件の騒音はどれくらいの音まで許されるのか?』
賃貸物件に入居するとき、騒音について何も考えないという方はいないでしょう。
これには、「他の入居者の騒音が大きかったらどうしよう」ということだけでなく、「自分が騒音を出して迷惑を掛けたらどうしよう」という考えも含まれます。
では、賃貸物件の騒音は、一体どれくらいの音まで許されるのでしょうか?
“騒音”の基準について
賃貸物件において、騒音と判断される基準値は、日中と夜で異なります。
環境庁が発表したデータによると、住宅街とされるエリアでは、日中が55dB、夜が45dBとなっています。
上記の基準値を超えた場合、“普通に生活する上で問題がある音量”と判断されます。
つまり、この基準値を超える騒音を出してしまうと、他の入居者に迷惑をかけるということですね。
騒音になり得る日常生活の音について
賃貸物件で生活するにあたって、騒音になり得る音には、主に以下のようなものが挙げられます。
設備の稼働音(エアコン、換気扇など)
機器の稼働音(洗濯機、掃除機、目覚まし時計など)
音響機器(テレビ、ピアノなど)
その他(犬の鳴き声、子どもが走る音、布団を叩く音など)
これ以外にも、自分自身が騒音と感じていなくても、他の入居者にとっては騒音になり得る音があります。
例えば、夏場に鳴り響くことがある“風鈴”の音色。
これはとても綺麗な音色ですが、複数個設置している場合などは音が大きくなり、それを嫌がる他の入居者が出てくる可能性はあります。
日常生活における音の音量について
では、先ほど解説した日常生活における音は、一体どれくらいの音量なのでしょうか?
日常生活の音 音量
エアコン
約41~59dB
換気扇
約42~58dB
洗濯機
約64~72dB
掃除機
約60~76dB
目覚まし時計
約64~75dB
テレビ
約57~72dB
ピアノ
約80~90dB
犬の鳴き声
約90~100dB
子どもが走る音
約50~66dB
布団を叩く音
約65~70dB
上記の音は、賃貸物件での生活において頻繁に出る音ですが、先ほど解説した基準値のことを考えると、どれも意外に音量があり、騒音になる可能性は十分あります。
また、ここには記載していませんが、人が一般的な声量で話す際の音量は、約50~61dBだと言われています。
そのため、深夜に電話をするときなども注意しなければいけません。
まとめ
ここまで、賃貸物件の騒音に関することをあれこれ解説してきました。
騒音と感じる音量は、当然人それぞれです。
そのため、気を遣いすぎる必要はありません。
ただ、常識的に考えて、夜間に掃除機をかけたり、洗濯機を回したりしてしまうと、他の入居者とのトラブルに繋がりやすくなるため、そこは注意しなければいけません。
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