『大家さん・不動産会社とのトラブル、どう解決すればいい?』
賃貸物件への入居時には、大家さんあるいは不動産会社とのトラブルがよく起こります。
今回は、実際大家さん、不動産会社とトラブルを起こしてしまった方の質問をお受けし、どのように解決するべきなのかを解説したいと思います。
同じようなトラブルに悩んでいる方の参考になれば幸いです。
大家さん・不動産会社とのトラブル①周辺環境に関するトラブル
Q.つい最近、賃貸物件の申し込みをしました。
周辺環境について質問したところ、不動産会社から特別な話はなかったため、安心していたのですが、よくよく調べると、物件からわずか80mの位置に動物の保健所がありました。
このような場合、賃貸物件の申し込みはキャンセルできるのでしょうか?
ちなみに、まだ正式には契約していません。
A.近くに動物の保健所があるということが、“周辺で生活する人にとって害を与えること”とは考えにくいです。
ただ、宅建業法では、宅地建物取引士より“重要事項説明”を受けて署名・押印をしていなければ、申し込みをキャンセルすることができます。
大家さん・不動産会社とのトラブル②掲載情報に関するトラブル
Q.賃貸物件に入居したのですが、不動産会社のホームページの掲載情報と違うところがあり、悩んでいます。
ホームページには“プライバシーが守られた暮らしやすい環境”と書かれているにも関わらず、実際は同じ物件の住人の生活音があちこちから聞こえます。
この場合、不動産会社または大家さんに対して、掲載情報との相違を主張し、何らかの対応をしてもらうことはできるのでしょうか?
A.音の感じ方には、個人差があります。
したがって、実際は暮らしやすい環境と入居者本人が感じていなくても、掲載情報との相違を訴えるのは難しいでしょう。
大家さん・不動産会社とのトラブル③契約日に起きたトラブル
Q.賃貸物件の申し込みをし、審査にも通過したため、引っ越しの手続きなどをすべて済ませて、契約当日を迎えました。
ただ、私の不注意で、約束していた時間を1時間ほどオーバーしてしまいました。
遅れて不動産会社を訪れると、“約束した時間内に来られなかったため、申し込みは無効になりました”と伝えられてしまいました。
理由を聞くと、“大家さんが今日の契約に立ち会うために来ていたが、時間通りに来なかったため、不信感を持った”とのことです。
確かに、遅れてしまったのは私が悪いですが、すでに引っ越しの手続きなども済ませてしまっているため、これはひどい仕打ちだと思います。
どう対処すればいいでしょうか?
A.賃貸契約は、ある意味信用関係が成り立って初めて成り立つものです。
“引っ越しの手続きが無駄になる”という気持ちもわかりますが、約束を守らなかったという行為は、社会人として信用をなくす行為だと言えるため、この申し込みの無効は致し方ないでしょう。
まとめ
ここまで、実際にあった大家さん・不動産会社とのトラブルの解決方法について解説してきました。
今回解説したようなトラブルは、これから賃貸契約をする方にも十分起こり得るものだと言えるでしょう。
また、“大家さんが悪い”、“不動産会社が悪い”と思っていたにも関わらず、実際は入居者に責任があるという場合もあるため、注意してください。
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