『ビルオーナーが意識するべき“LCC”について解説します!』
テナントビルやオフィスビルを経営するオーナーは、ビル経営にかかるさまざまなコストを意識しなければいけません。
そんなビルオーナーが意識すべきとても重要なコストの1つに、“LCC”が挙げられます。
今回はLCCの概要について解説し、LCCを低減させるための工夫についても併せて解説します。
ビルオーナーが意識するべき“LCC”とは?
ビルオーナーが意識するべき重要なコストであるLCCとは、ビルなどの建物が建設されてから、その役割を終えるまでにかかるコストを総合的に捉えたもののことを言います。
“Life Cycle Cost”の略で、“生涯費用”とも呼ばれます。
具体的には、企画、設計、建設、運用、修繕、解体などにかかる費用を合算したものを指します。
ビル経営におけるコストのすべてを含んでいるため、LCCの低減はビルオーナーにとっての最重要課題だといっても過言ではありません。
ビルオーナーがLCCを低減させるためには?
ビルオーナーがテナントビル、オフィスビルにおけるLCCを低減させるためには、主に以下のような工夫をする必要があります。
寿命が長い、耐久性の高い機器、部材を採り入れる
テナントビル、オフィスビルの建設をする際に、意識的に寿命が長い、耐久性の高い機器や部材を採り入れることによって、後々かかる修繕コストを抑えられます。
また修繕コストを抑えられるだけでなく、単純に長期間ビルを使用することができるため、当然ながら収入を得られる期間も長くなります。
運用コストを抑えられるシステムを導入する
例えば、安価で電力を利用できる蓄電システム、エコキュートなどを導入したり、無駄な電気を使用しないための自動消灯システムなどを導入したりすれば、運用コストは抑えられます。
管理しやすい設計を心掛ける
テナントビルまたはオフィスビルの設計をする際は、なるべく管理しやすい設計になるように心掛けましょう。
管理しやすい設計にすることで、管理にかかる人件費などを削減できます。
また特殊性の高い機器、部材を導入すると、その分交換をする際のコストがかかりやすくなるため、なるべく調達が容易な機器、部材を導入することも忘れてはいけません。
まとめ
ビルオーナーが意識するべきLCCについて解説しましたが、いかがだったでしょうか?
これからビルオーナーになる方は、企画や設計の段階から、すでにLCCを意識し始めなければいけないことを覚えておきましょう。
またすでにビル経営を行っているオーナーであっても、ランニングコストについて見直すことで、LCCを低減させることは可能なため、ぜひ積極的に取り組んでください。
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