『オーナーがテナントの看板を点検することの重要性について』
テナントビルのオーナーにおける大事な業務の1つに、看板の点検が挙げられます。
テナントの看板に不備があることによって発生する事故の責任を、テナントビルのオーナーが負うケースは多々あります。
したがって今回は、オーナーがテナントの看板を点検することの重要性について解説したいと思います。
テナントの看板に不備が生じる原因について
そもそも、テナントの看板に不備が生じる理由にはどんなことが挙げられるのでしょうか?
テナントの看板に不備が生じる理由には、“自然現象による老朽化”、“施工時のミス”という大きく分けて2つの理由があります。
自然現象による老朽化とは、雨風や日光などに看板がさらされることによって、老朽化が進んでしまうことを言います。
看板の老朽化が進むと、サビが発生したり、腐食したりすることで、不備が生じやすくなります。
また看板を製作または設置する際、業者のミスによって不備が生じるという場合もあります。
看板を正しく設置できていなかったり、看板の強度が十分でなかったりするケースです。
テナントの看板の不備によって発生した事故について
2015年、札幌市内にある飲食店の看板が強風にあおられ落下し、下を歩く歩行者に直撃するという事故が発生しました。
歩行者は意識不明の状態となり、頭がい骨骨折などの重体を負っています。
当初は強風によってただ看板が落下しただけと思われていましたが、その後の調べでその看板は30年もの間、1度も安全点検がされていないことが判明しました。
看板の落下を目撃した方は、“かなり錆びていて、いずれ落下するであろうという印象だった”と話しています。
この事故により、飲食店の副店長は業務上過失傷害罪に問われ、罰金40万円の支払いを言い渡されています。
このケースでは、飲食店における責任者が有罪判決を受けていますが、テナントビルのオーナーも同様の処罰を受ける可能性は十分にあります。
そうならないように、テナントビルのオーナーは、普段から定期的に看板の安全性をチェックし、点検した内容を記録しておく必要があります。
点検内容を記録することで、看板に出始めた不備を逃しにくくなり、事故の発生を未然に防ぐことができます。
まとめ
テナントビルのオーナーは、本記事に目を通していただいたことで、看板を点検することの重要性を理解していただけたかと思います。
看板の点検をしていないことによって事故が発生する可能性が上がり、最悪の場合死者を出してしまう可能性もあります。
もしオーナーだけで看板の点検を定期的に行うのが難しいという場合は、1度専門業者に相談してみることをおすすめします。
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